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症例1:稲刈り後に左肩痛が出現し、治療により軽快した症例


【症 例】60歳代、女性、農業

【主 訴】左の肩痛、違和感

【現病歴】高血圧症、脂質異常症で当院にて加療中。9 月初旬よりイ ネの刈取り作業を行っており、左肩の張りと違和感が改善しないため、9 月 10 日に当院を受診した。

【所 見】M-test 所見:1-A:頸後屈および頸部右前面伸展(頚左回旋)で痛み が誘発。また、3:右頸側屈でも違和感が増強。さらに、27:腰後屈でも肩痛悪 化がみられた。

【 治 療 と 経 過 】 治 療 は 下 半 身 の 所 見 を 重 視 し 、 左 右 の S P 2 ( 大 都 )、 左 右 の S T 4 1 (解谿)および左右の ST45(厲兌)を軽く指圧したところ、腰後屈での肩痛が 軽減したため、左右の SP2、ST41、ST45 に対しソマセプト・ソマレゾンによ る治療を行った。その結果、腰後屈で の肩痛、頸後屈および頸部右前面伸展(頚左回旋)での痛みが消失した。患者 には、両上肢前面と両下肢前面のストレッチを行うことで予防に努めるよう指 導した。













【 考 察】症状は肩や首などの上半身の症状であったが、腰部後屈により症状が改善したことから、下半身を治療することで、上半身の症状が連動して改善した。症状は稲刈り後に出現しており、作業により下腿の内側に負荷がかかり発症したものと考えられた。

大 都(SP2)

解谿(ST41)

厲兌(ST45)